戦後の復興から、日本は豊かさをひたすら追いかけてきました。高度経済成長期、生活の水準を高めるべく驚異的なスピードで日本は発展していきます。1972年の世論調査では、「心の豊かさを重視する」と答えた国民がわずか37.3%。当時の日本における「豊かさ」とは物を豊かにすることだったのです。
しかし1978年に、「心の豊かさ」を重視する国民が「物の豊かさ」を重視する割合を上回ります。そして2012年、「心の豊かさを重視する」と答えた割合は、過去最高となる64%にまで高まりました。
科学技術の進歩により生活は物質的に便利になりましたが、本当の豊かさは物質ではなく感動的な体験であると、多くの国民が感じ始めたのです。


*「国民生活に関する世論調査」(内閣府/2012年)


そんな中、興味深いデータを知りました。
2012年の「自分の国の文化に関する意識調査」によれば、現在の小学生のうち日本の文化を「かっこいい」と思っている割合はわずか15.5%。残りの84.5%は日本の文化を「かっこ悪い」と思っているそうです。
考えてみれば無理もありません。私たちが触れているダンスや音楽は、ほとんどが海外の文化だからです。
しかし、どんな「古典」も、昔は人々が熱狂したエンターテインメントでした。日本にも、「かっこいい」はちゃんとあるのです。
そんな日本の魅力を見つめ直し、日本文化をただ保存するのではなく新たな挑戦を続けアップデートすること。そしてその感動を、世界へ広げていくこと。それがアプチーズの願いです。


*「自分の国の文化に関する意識調査」(お正月ニッポンプロジェクト/2012年)

ページトップへ