ご支援いただいた皆さま、
本当にありがとうございます。
先日、私たちは無事にアメリカ大陸を横断し、日本に帰国しました。
走行距離は、当初7,500キロほどと予測していましたが、
結果的に、10,000キロを越える大規模な移動のツアーとなりました。
この距離は、おおよそ本州を7つ横に並べた大きさとです。
ツアーの規模がわかっていただけると思います。
今回のプロジェクトをご支援いただいた皆さま、
お世話になった皆さま、本当にありがとうございます。
皆さまからの応援がなければ、この企画を実現することはできませんでした。
旅の間、寶船の仲間、応援してくださってる方々のことをずっと考えていました。
そして、「この景色を皆さんにも見せたい!」と強く思いました。
「誰かと感動を共有したい体験がある」ということは、
人生にとって大きな価値だと思います。
アメリカという日本と離れた場所にいながら、
皆さまのことを強く思えたのは本当に素晴らしい時間でした。
本当にありがとうございます。
全19公演!全米の国立公園から大劇場、
大学まで様々な会場で阿波踊りを披露!
ご協力頂いた公演先
- グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州)
- モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公演(アリゾナ州)
- ホワイトサンズ固定記念物(ニューメキシコ州)
- Home Sweet Farm Market & Biergarten(テキサス州)
- Huff Brewing Company(テキサス州)
- Ryan Mickey Huff’s House(テキサス州)
- アーカンソーテック大学(アーカンソー州)
- アーカンソー大学(アーカンソー州)
- Memorial Auditorium in Kansas(カンザス州)
- セントルイス・ワシントン大学(ミズーリ州)
- オハイオ州立大学(オハイオ州)
- Japan Music Junction in NewYork(ニューヨーク州)
- ニューヨーク日系人会(ニューヨーク州)計13ヶ所19公演
1. グランド・キャニオン国立公園
アメリカ・アリゾナ州に広がる総面積4930平方キロメートルの世界遺産。この大きさは、東京都がすっぽり2つは収まってしまう大きさです。人生観が変わるほどの風景で、心が洗われました。この広大な大地で、寶船は写真素材の撮影、そしてパフォーマンスを行いプロモーションビデオも撮影いたしました。
▶活動:路上パフォーマンス/アーティスト写真撮影/プロモーションビデオ撮影
2. モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公園
ユタ州とアリゾナ州にほど近いモニュメントバレー。アメリカの原風景ともいえるこの場所は、古くからアメリカ先住民ナバホ族の聖なる土地でした。赤い大地にさまざまな形のビュート(孤立丘)やメサ(平たい岩山)が数多くあり、長い地球の歴史を経て作り上げられた自然の芸術です。映画にも頻繁に登場する、圧巻の景色でした。
▶活動:パフォーマンス/アーティスト写真撮影/プロモーションビデオ撮影
3. ホワイトサンズ国定記念物
アメリカのニューメキシコ州の荒野に忽然と現れる純白の砂漠、それがホワイトサンズ国定公園です。総面積は東京23区よりも広い、約710km²。広大な白い砂丘上には、自然の風が作りだした美しい波紋状の紋様が刻まれています。その無限とも思える広さに圧倒されました。
▶活動:パフォーマンス/アーティスト写真撮影/プロモーションビデオ撮影
4. Home Sweet Farm Market & Biergarten
テキサス州ブレナム市内のバー「Home Sweet Farm Market & Biergarten」の前の路上で阿波踊りパフォーマンス。アメリカでは巨大なフェスティバルには参加してきましたが、ここまでローカルで、現地に住むアメリカの方に見てもらえたのは初めてでした。とても盛り上がり、大きな成功体験になりました。
▶活動:パフォーマンス(市内のバー)
5. Huff Brewing Company
テキサス州ベルビル市内にあるビール醸造所&バー「Huff Brewing Company」にて、オーナーのライアン・ハフさんの前で阿波踊りパフォーマンス。あえてたった一人の前で全力のパフォーマンスを披露することで、数百人だろうと数千人だろうと「観客」という人格はなく、一人ひとりの人間の集合体なのだと実感しました。
▶活動:パフォーマンス(Huff Brewing Co.の店舗前)
6. ホームパーティ at Ryan Mickey Huff’s House
ライアン・ハフさんの家族の前で、阿波踊りパフォーマンスをさせていただきました。ライアンさんの家は東京では考えられない程の広さで、目の前に代々木公園があるような庭の規模。ライアンさんの家族は阿波踊りを見るのも初めてで、驚きと喜びが入り混じった素晴らしい雰囲気に包まれました。
▶活動:パフォーマンス(ライアン宅)
7. アーカンソーテック大学
1909年創立。アーカンソー州の大学の中で「教育プログラムやキャンパスの環境において最も目覚しい発展を遂げている大学」の1つにも挙げられています。こちらでは、阿波踊りのワークショップを開催し、現地の方々と路上やカフェテリアなどのキャンパス内で流し踊りを行いました。また、大学の劇場でもパフォーマンスさせていただきました。
http://arkatechnews.com/takarabune-photo-gallery
▶活動:阿波踊り流し踊り(大学キャンパス内)/パフォーマンス(劇場)/阿波踊りワークショップ
8. アーカンソー大学
アーカンソー大学はアーカンソー州北西部のファイエットビルにあります。美しい川、湖、山に囲まれた、自然が豊かな環境が魅力で治安も非常にいいカレッジタウンです。経営学部は、全米主要企業のCEOを数多く輩出している大学66校のうちの1校として紹介されています。ここでは、生徒が多く足を運ぶ校内のオープンスペースで阿波踊りのワークショップとパフォーマンスを開催しました。
▶活動:パフォーマンス(大学校内)/阿波踊りワークショップ
9. Memorial Auditorium in Kansas
カンザス州のピッツバーグにある大劇場で劇場公演と阿波踊りワークショップを開催いたしました。会場は3階席まであり、キャパシティが1,565人。カンザス州を代表する劇場です。一時間の阿波踊りワークショップに参加した方々は、ダンスや演劇を長年学んでおり、NYバレエ団やブロードウェイなどの一流のエンターテインメントを目指す方々ばかり。とても刺激になりました。
http:// Takarabune Dance Workshop and Performance – 27 March 2018
▶活動:パフォーマンス(3階席まである大劇場)/阿波踊りワークショップ
10. セントルイス・ワシントン大学
全米でトップレベルとされる教育機関のひとつで、毎年更新される全米大学ランキングでは常にトップ10にランクし、「中西部のハーバード」と親しまれている超難関校です。数多くのノーベル賞受賞者を輩出していることでも有名で、中規模な大学にもかかわらず現在22人のノーベル賞受賞者が所属しています。寶船は、阿波踊りのワークショップとパフォーマンスを披露。高い評価を受けました。
http://www.studlife.com/cadenza/2018/04/05/takarabune-wows-audience-both-on-and-o-the-stage/
▶活動:パフォーマンス(大学内講堂)/阿波踊りワークショップ
11. オハイオ州立大学
オハイオ州コロンバスの北に位置する州立総合大学。全米の州立大学の中で規模、レベルともにトップレベル。学生数は学部生・大学院生合わせて5万人を超え、全米最大の規模です。スポーツでは特にアメリカンフットボールが強く、10万人収容の大スタジアムが学生や地域住民で満員になります。阿波踊りのワークショップとパフォーマンスを披露しました。
http://jas-co.org/event-2845300
▶活動:パフォーマンス(大学内の教室)/阿波踊りワークショップ
12. Japan Music Junction in New York
ニューヨークで「JAPAN Fes.」を主催するオーガナイザーが定期的に開催している音楽イベント。今回は、寶船をヘッドライナーとして迎えていただきました。共演は、アポロシアターのアマチュアナイトで優勝経験もある「TiA & KOHEI」をはじめ、ゴスペル、ジャズの実力派アーティストが集まりました。お客様も、ニューヨークのエンターテインメントに関心がある方々が多く、寶船のパフォーマンスに大盛り上がりでした。
https://www.facebook.com/events/830186243841308/
▶活動:パフォーマンス
寶船を見に来てくださった、シルク・ドゥ・ソレイユ「VOLTA」のキャストの方々と。
13. ニューヨーク日系人会
2014年から毎年公演させていただいている「ニューヨーク日系人会」の皆さまに今年もお声掛けいただきました。タイムズスクエアからすぐの日系人会のビルにて、阿波踊りのワークショップとパフォーマンスを開催。その後、参加者の皆さまと交流会を行いました。毎年寶船の公演に参加してくださる方も多く、久しぶりの再会に胸を躍らせました。
▶活動:パフォーマンス/阿波踊りワークショップ
キーワードは、【ローカルとグローバル】
今回のツアーでは、壮大な国立公園、”ザ・アメリカ”と言うべきローカルな田舎街、大劇場、そしてアメリカの若者が多く集まる大きな大学など、幅広い場所で阿波踊りを披露しました。ただ単に「見せる」だけではなく、可能な限り阿波踊りワークショップなどを行い、「体験」してもらうことを意識したツアーでもありました。
アメリカ大陸横断の醍醐味である、大都市だけでは感じられない「アメリカ」をふんだんに感じることができました。そして、本当のアメリカの大きさを肌で感じ、自分の人生を見つめ直す時間でもありました。
ローカルを見つめ直すことは、グローバルにつながる。
逆に、グローバルで戦うには、自身のローカルを見つめ直さなければならない。
これが旅で強く感じたことでした。
私たちは世界で戦うとき、アイデンティティを試されます。
日本にいたり、阿波踊り業界にいると、わざわざ「日本の魅力ってなに?」「阿波踊りの魅力ってなに?」「なぜやっているの?」と問われることはありません。しかし、一度日本の外に出ると、世界の関心は「それの魅力はなんなのか」「なぜやっているのか」になります。その一つひとつに向き合うことで、私たちは自分の存在意義を磨いていくことができます。
寶船にとってこのツアーは、そんなアイデンティティを磨き、自分たちの可能性を見つめ直す大きな大きな体験となりました。